月の力
今日(9月11日)は中秋の名月。
ススキとお月見団子、そして果物を準備して、午後6:30頃、東の空から昇る黄金に輝く月を、しばし愛でました。その美しいこと・・・。つきの光は澄みわたっていました。模様がクマに見えるとか、いや、カニに見えるとか、などと子供と語り合いながら、少しずつ移動する月を肉眼で、また望遠鏡で追いました。
さて、お腹もすいたな、ということで、自室に戻ると、なんだか心もスーッとしていくのを感じたではありませんか。
インド医学・アーユルヴェーダでは、秋の月見は身体に蓄積したピッタを緩和し、健康によい影響を与えると言われています。
ピッタとは身体の中の色々な物質を変化させ熱を産生する要素のことで、鋭さや激しさ、特に怒り等の精神的な特徴もあらわします。
でも、宵の口の月見は良いが、深夜の月は健康に害を与えるとのこと。
暑さでほてった身体を冷まし、心も落ち着かせる月の力を感じるとともに、月光浴についての古代からの知恵に改めて関心した一夜でした。
参考文献:クリシュナ・U・K『アーユルヴェーダ健康法』(春秋社、1992)
2003年9月11日
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