あぁ ヨーガ・スートラ・・・
ヨーガの経典の一つにパタンジャリ著の『ヨーガ・スートラ』があります。カイヴァルヤダーマ・ヨーガ大学で学んでいたときに、一つの科目として、この『ヨーガ・スートラ』解説がありました。
一方、大学の一日のカリキュラムが終わると、時々夕方などに、スワミジ・クティ(僧侶のお住まい)に行っていました。ある時、スワミジから、その『ヨーガ・スートラ』をはじめ、何かテーマを決めて、時々それについて説明するように言われました。これは正規の授業とは異なり、個人教授といいますか、「レッスン・プラン」と名付けられました。
テーマは、『ヨーガ・スートラ』のある節について、あるいは、心臓内の血流であったりと、時には『ヨーガ・スートラ』のみならず、解剖生理学に関することもありました。私の説明を聞いてくれる生徒(?)は、たまたまスワミジ・クティに居合わせた人達。欧米人であったり、インドの学生であったり、スワミジだったり・・・。
板書しながら説明した後は質疑応答がなされました。そして、スワミジからは重要な点を指摘されました。これは本当に良い勉強になったと感じています。自分でまとめたことを発表することは、自分が理解していないとなかなか伝わりにくいことも感じましたし、質問や指摘によって、一層理解が深まったこともありました。
この時使っていたノートを先日、夕方ぶりに引っ張り出してきました。そして、カバーもボロボロになった、当時使っていた分厚い『ヨーガ・スートラ』の解説テキストを見ていたら、付箋がはまっているのに気が付きました。そこには、「翻訳したらどうか スワミ・マヘシャナンダジより '96.8 ロナワラにて」と、私の字で小さくメモ書きしてありました。ハッとしました。12年が経過していました。
かつて、心理学者のユングもひきつけた『ヨーガ・スートラ』。ノートとテキストを、今、改めて読み直してみようか、と思う今日この頃です。
2008年5月16日
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