暑い季節のプラーナーヤーマ
夏本番ですね。
インドでは（といってもカイヴァルヤダーマ・ヨーガ研究所のあるロナワラについていえば）、4月、5月が最高に暑いシーズンといえます。お昼頃、炎天下を懸命に歩いて図書館へ行ってみても、ガラーンとして司書以外は誰もおらず、また、敷地内を歩いている人も誰もいないので、皆どうしたのだろうと心配になったことがあります。そして、部屋に戻ってみると、皆、ドアも開けたまま、床の上でお昼寝・・・。
暑いときは、エネルギーを消耗しないで、静かにしているのがいちばんなのですね。
さて、こんな暑い季節に行なうとよいプラーナーヤーマ（呼吸法）を一つご紹介します。
「シートカーリー」と呼ばれるものです。やり方は、
(1)前歯（上下とも）を見せて口を開け、舌先を上顎と歯の境目あたりに付ける。
(2)歯と歯の隙間から、息を吸い込む。この時、「シート」という音を出す。
(3)両鼻をから息を出す。
息を吸うと、口の中が冷んやりするのを感じるでしょう。このプラーナーヤーマは身体を冷ます作用があり、また、だるさや眠気を吹きとばしてくれるそうです。涼しい場所で行えば、一層よいでしょう。そして嬉しいことに、『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』によれば、
「・・・これを習熟すると第二のカーマ・デーヴァ（愛の神）になる(2.54）」ということです。
第二の愛の神とは、美男・美女！のことだそうです。
2004年7月18日
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